紀州徳川家十代藩主治宝は藩の殖産事業を推進する一方、儒者や国学者を厚く優遇し、江戸と和歌山に学問所を開設するなど藩政に努め、また茶の湯や書画をはじめとする風雅の道にも通じた数寄の殿様でした。別邸西浜御殿において表千家九代了々斎、樂家十代旦入、永樂保全、そして仁阿弥道八といった茶人や名工が治宝侯に招聘され、樂焼や交趾写、染付などの偕楽園焼がここに誕生いたしました。数あるお庭焼の中でもこの偕楽園焼は質・量共に異彩を放っており、その緻密な装飾の技法や発色した釉の美しさを見所に、治宝がこよなく愛し、盛衰を共にしたやきものの世界へご案内いたします。また第二展示室では節句人形に加え、尾形光琳筆芥子の画刀掛を出陳しております。併せてご高覧賜れば幸甚に存じます。
会期 |
2016年3月8日(火)〜6月12日(日) |
開館 |
10:00〜16:00 入館は15:30まで |
休館 |
月曜日 |
料金 |
一 般 620円
高校生 410円
中学生以下無料
団体15名様以上2割引、その他各種割引有
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